数が多くなってきたので記事のまとめページを作りました。
#岡田斗司夫映画ゼミ ジュラシックパーク編 まとめページ


引き続き記憶とノートとGoogleを頼りに書いてるので、言った内容と違ってるかもです。



ジュラシックパークの映画がすごい。

古代の恐竜の血を吸った蚊が琥珀に閉じ込められていて、そこから恐竜のDNAを取り出す。
そのDNAから恐竜を復活させるというトリック。
この原作前半最大のトリックをスピルバーグはなんと予告編で見せてしまった!

原作では幼い子供が傷を負ったり、不可思議な傷を負った人が病院へ来たりしていた。
その代わりに、映画では次のようなシーンが冒頭に来る。

(ここから岡田さんはマイクを持たずに喋ったので、あまり聞き取れず。僕の想像、勝手な補完入りです。
映像を見ながらの方が分かりやすいと思います。)

銃を持って警戒する男達。
その男達の頭には「JURASSIC PARK」のロゴが入ったヘルメット。

運ばれるコンテナ。
このコンテナの大きさから、中に入っている恐竜は大きくないと分かる。

コンテナを結合させ、ゲートを開ける。
その瞬間、コンテナが動き中の恐竜が暴れ始めたのが分かる。
そしてコンテナ内に引きずり込まれそうになる男。引き留める別の男。

持ち上がる男の体。
男が地面にいた時に恐竜がしゃがんで咥えて 、そして恐竜が通常の体勢(歩く時の体勢)になったから体が上がる。

射撃を始める男達。
恐竜の眼と人間の眼をアップで交互に映し出す。こうやって恐怖を演出している。

ここで「Shoot her! Shoot her! 」と叫ぶ。そして口のアップ。
「her」とは彼女。つまり、中の恐竜がメスであることが登場人物には分かっている。
この「メス」というのは後のストーリーで出てくる。
「メスでさえこの凶暴さ」という演出でもある。

じわじわと迫る原作に対して、スピルバーグは冒頭で「この映画は怖い映画だ!」というのを映像で見せたんだ。



ジュラシックパークはPG12

ところで、映画にはR指定などがあるのは皆さんご存知ですよね。
1番下が「G」でこれは誰でも見ていいっていう映画。
ディズニーなんかはGなんだけど、ディズニーだとしても少しでも殴る蹴るのシーンがあるとその次のPG12になる。

「PG12」というのは、親が一緒にいれば何歳でも見てOKっていう映画なんだ。
親と一緒であれば、3歳でも4歳でも見ていいってこと。

このジュラシックパークはこんなに怖いのにPG12なんだよ!
親と一緒であれば、3歳でも4歳でも見ていいの、これ。

よく見ると、「人が恐竜に食べられたな」と見てる側には分かるけど、直接食べているカットはない。
血が落ちるカットはあっても、食いちぎられるカットはない。
同じフレームで撮らないよう巧みにカットを切り替えてPG12になるようにしているんだ。

タランティーノなんかは「そんなのアートじゃない」と言って、同じフレームで撮ってR指定になっちゃうんだけど、
スピルバーグは違う。PG12になるようして、ちゃんと客の数を増やして興行収益も上げるんだ。
このへんが上手いよね、スピルバーグは。




続きはまた!


親日尾