数が多くなってきたので記事のまとめページを作りました。
#岡田斗司夫映画ゼミ ジュラシックパーク編 まとめページ


引き続き記憶とノートとGoogle、Wikipediaを頼りに書いてるので、言った内容と違ってるかもです。
あしからず。



そしてスピルバーグはジュラシック・パークの製作に入るんだ。

当時はそんなにCG技術が発達してなかったのもあるし、スピルバーグは合成が嫌いだったんだ。
人間がその場で演技している顔を撮りたい。
ブルーバックで撮ったりするのが嫌だ。
そんなスピルバーグだから巨大なティラノサウルスのロボットを作ったんだ。

ティラノサウルス
1年で365本ひたすら映画を観まくる日記より

これすごいでしょ?
なんと全長10メートル、重さ6トンの実物大の動くティラノサウルス作っちゃったんだ。
で、これあまりに重すぎてスタジオのコンクリートが割れてしまったと。

そしたらスピルバーグ、プールのコンクリートって厚さが2メートルあるからそこに移動させたんだ。
撮影はどうするかって言ったら、プールの周りにジャングルを作って撮影したんだよ。

でも、ロボットだからちょっとリアリティがない。
そこでスタッフが「雨ですよ。」
そうか!雨振らせたら、ちょっとごまかせる!


ここで前回記事のジョーズのブルースを思い出してほしい。
「水に浸けてはいけない。。。。」

もちろんのこと、雨で水を吸って等身大ロボットの重さ6トンが10トンになって。
そしてまた動かなくなっちゃった(笑)

この他にも子供のトリケラトプスのロボットを作って歩かせて撮ったんだけども、やっぱり気に食わなかった。

ちょっと不自然になっちゃって、半分着ぐるみにすることにしたんだ。
ジュラシック・パークってCGをすごい使ってるイメージあるでしょ?
でも実はかなり着ぐるみなんだよ、あれ。
それもスピルバーグの思い入れって言うのかな。
人間が目で見て演技できるためにそうしたんだ。


分かりやすいシーンがあって、台所にラプトルが来るシーンがあったでしょ?
01:49のところを再生してみて下さい。

まさかラプトルがドアノブをひねって手で開けて入って来る。
この動きって中に人間が入らないとできないんだよ。

このシーン腰から下映ってないでしょ?
上手いこと腰から下が見えないようにして、着ぐるみで撮影してるんだ。
上半身だけ着ぐるみで、下半身はおっさんなんだよ(笑)

ここはCGで止まってる。
で、ここはおっさん2人が着ぐるみやってる(笑)

子供2人が隠れて見てるからラプトルの全身を映さないんだ。
子供の目線と同じにして感情移入させるための演出でもあるんだ。
スピルバーグっていうのはこういうふうに撮影の事情と演出を混ぜるのが上手いんだよ。

この足のシーン、爪で床を叩いて音を立てるでしょ?
これはこの恐竜の癖なんだ。こういうふうに演技させてるんだ。
(注釈:ジュラシック・パークのメイキング映像では仲間に送る合図と語っている。)

脚だけ映ってるのは、脚だけのラプトルなんだ。
2本の棒の先に付いてて、人が動かしてる。
よく見るとこの動き不自然なんだけど、映画館で見てる時はそんなこと気付かない。

全身が映っているのは、上半身しか動いてないので、そこはロボットだったりする。
そんなふうに細かく細かく使い分けているんだ。

ティラノサウルスも上半身だけで細かい動きをする時は着ぐるみを使ってるんだ。

ブラキオサウルスも寄りで演技させる時は着ぐるみなんだ。
ただ全身映るシーンはCGなんだけど、全身じゃないのはほとんどロボットか着ぐるみを使ってると。

こうやってできるだけ予算をカットしていった。
安い予算で作るのスピルバーグ好きなんだよね。

そこらへんが他の監督と違うんだ。
他の監督って予算出たら喜ぶんだけど、大予算だと次の映画が撮れなくなるって知ってるんだ。

100億円出してくれたら500億円儲かる映画だから、次も自分の好きな映画が撮れる。
でも他の監督みたいに500億円出してもらって1000億円しか儲けられなかったら、スタジオからの条件って厳しくなっていくから、好きな映画が撮れなくなっていくんだ。

だから低予算に抑えて、みんなに儲けさせる。
結局スピルバーグに任せるのが1番いいんだっていう空気を作るのが上手いんだ。

だからスピルバーグはハリウッドのキンコン西野君だよ(笑)




まだまだ続きます。



親日尾