僕が初めてカツシンこと勝新太郎を知ったのは、あの「パンツ(麻薬所持)事件」でしょうかね。
印象に残っているのは、そのパンツ事件とがんを告白した記者会見でタバコを吸った事件。
正直、「過去の人」になった俳優というイメージしかなかったんですよね。
当時、現役俳優としての姿を見たことがなかったので。


でも、独眼竜政宗で秀吉を演じる勝新太郎を見た時は「なんだ、この緊張感は?!」とついつい画面に釘付けになってしまったのを憶えています。
その緊張感が何物なのか、その答えがこの作品に描いてありました。


カツシン~さみしがりやの天才~





中村玉緒とのエピソード、独眼竜政宗で渡辺謙との共演、バルテュスとの仲、

ナイトクラブ ニューラテンクオーターでの話、松田優作とのエピソード等など

カツシンのエピソードは面白いものばかりで、映画を見たくさせるんですよ。
早速ツタヤに行って、座頭市を借りてきました!

こんなにもストイックで、24時間演技、映画のことばかりを考えている人なんだなって、
本当尊敬します。

様々な役を演じる勝新の表情の描き分けも見どころの一つです。