7ページ 十常侍
朱雋が劉備軍の活躍を聞く。
そして、黄巾党総大将 張角が病死、弟の張粱軍も官軍 董卓、皇甫崇の兵にせん滅させられた、と曲陽から報が入る。
凱旋する劉備は黄巾賊が滅んだと知らされる。
官軍は城内でお祭り騒ぎ。
義勇軍である劉備軍は城外でそれを見るのみだった。
城外の劉備のところに盧植のところにいた張鈞が通りかかる。
劉備の活躍を帝に伝えてくれるとな。
張鈞は腐敗した政治、十常侍を取り除きくださいと帝に進言。劉備のことも伝える。
それを十常侍に見つかり殺される。
劉備は帝から、中山府(河北省)安喜県の警察署長に任命される。
片田舎の警察署長では養えんと義勇軍を解散。
39ページ 勅使
赴任から4ヶ月経ち、良民は劉備を慕うように。
帝の使者 督郵が視察に来る。
劉備がもてなすも、けなす督郵。
怒る張飛、止める関羽、劉備。
やけ酒を喰らう張飛。お供に聞くと賄賂がないからと言う。
しばらく篭もる3人。
督郵が県の役人を1人連れて来させ、脅して劉備の悪口を書かせる。
そんなことはないと訴えに来る良民。
それを聞いて張飛は門を破り、門番を倒す。
督郵の元に乗り込む張飛。
督郵を木に吊し上げて折檻。
止める劉備。
住むべき場所を誤った、と関羽が劉備を説得。
木に吊し上げたまま、去る3人。
87ページ 放浪の旅
放浪の3人。
張飛にはあてがあると言う。
督郵は怒って、定州の太守に3人を逮捕するよう命じる。
追手に見つかりそうになる3人。しかし、張飛、関羽が懲らしめる。
大きな屋敷に到着。大金持ちの劉恢のところに転がり込む。
そこで芙蓉姫と再会する劉備。
夜中に人目を忍んで会う2人。
それに幻滅する関羽。
そこに、洛陽の視察と定州の太守が屋敷に来ることが決まる。
良い機会だと関羽。
屋敷を出て、再会を誓い解散する3人。
劉備は母のところへ。
何も成さずに帰って来た劉備を叱る母。
出ていく劉備。
そして、冷たい母と思わないでおくれと泣く母。
127ページ 乱兆
各地で謀反が起こる。
十常侍は帝にそれを隠した。
十常侍は屠殺業の何進の妹を帝に差し出す。
何進は洛陽の街を取り締まる大将軍に命じられる。
妹は何后と呼ばれ、皇子 弁を産んだ。
何后の後に十常侍は王美人という娘を帝に差し出し、王美人も皇子 協を産む。
何后は嫉妬し、王美人を毒殺。
協皇子は帝の母 董太后に預けられる。
何后と酒に溺れていた帝は体を崩して寝込む。
殺された王美人の子 協皇子を世継ぎにしたい帝。
中常侍 蹇碩に何后の兄 何進を殺さねばと言われ、それを頼む。
何進の下に帝から参内せよとの命が来る。
袁紹が暗殺を用心しては、と助言。
密偵から十常侍が暗殺を企んでいると報告が入る。
何進は十常侍皆殺しを提案。曹操は反対するが、却下される。
そこに帝の死の報が入る。
霊帝は十常侍にとってあやつり人形だった。(帝の死後、霊帝のように名前が付けられる)
密偵から、十常侍は帝の死を隠して、何進を呼び出し殺してから、帝の死を発表するつもりと報が入る。
帝の使者を殺して、宮中に攻め入る何進たち。
何進は宮内の惨劇を見て、自分のせいで世の中が修羅地獄と化すのが恐ろしくなった。
殺されなかった十常侍たちは妹の何后の下に逃げて、何進に許してもらえるように執り成してと頼む。首謀者 蹇碩は死んだからと。
何后の説得で何進は残りの十常侍を許すことに。
袁紹の反対も却下。
妹 何后の依頼で何進は董太后を追放。そして従者が城外で董太后を殺害。
168ページ 何進将軍の死
何進が董太后を暗殺したと洛陽内で噂が立つ。
噂の元は十常侍とのことで、何進は十常侍を討つことに。
間者から十常侍にそれが伝わる。
十常侍は再び何太后にすがる。
再び何太后に説得される何進。
袁紹は反対する。四方の英雄を呼び寄せて倒すことを提案。それに乗る何進。
それを聞き、曹操は乱世を予感する。
董卓の下にも手紙が来る。董卓は宮中のゴタゴタを知りチャンスと見る。
曹操らは董卓への救援要請には反対。
董卓は洛陽の手前、澠池(河南省)に陣を張って洛陽の動きを見る。
何進はそれを知り、すぐにここに来るようにと使者を出す。
宮中では兵が集まっているのを察知。
十常侍たちは何進の暗殺を企てる。
何進のところへ、妹 何太后が不安だから来てと言ってる、と使者を送る。
行こうとする何進を止める袁紹。
しかし行く何進。
宮中に入れるのは従者は2人だけ。
何進と従者2人は弓で射られ、死亡。
様子がおかしいことに気づき、城内に入る袁紹。
胴から離れた何進の頭を掲げ、捨てられるのを見る。
終わり