LUNA SEA、X JAPANのギタリストであるSUGIZOさん。
そのソロワーク作品『音』は正に現代芸術そのもの。




エンターテイメント要素を排して作り上げられたこの音たちは、現代ではなかなか評価されにくく、後世になってようやく評価される。
そして、刹那的でなく、100年後でも200年後でも評価される、そんな作品だと思う。
もちろん現代でも感性の鋭い人にはこの『音』は突き刺さってると思うが。

SUGIZOさんのライブを体感してみると、このアルバムの凄さがビシバシと伝わってくる。
言葉でいくら「凄いよ!!」って説明しても、SUGIZOさんの本質はなかなか伝わらないと思う。
だからちょっとこの記事を書く時はためらって、筆が止まった。

だって、いくらヘッドホンで爆音で聴いても、ライブで感じる低音の振動は感じられないし、体を自由に動かせる場でなかったりってことが多いと思ったから。
SUGIZOさんがホールじゃなくてライブハウスを選んでライブしてるのもそういう理由だと思う。



そして、この2016年に行われたインタビュー記事はすごくいいです。
歯に衣着せずに正直に語ってます。
是非読んでください。
https://www.barks.jp/news/?id=1000136458&page=3
ここから文章を引用します。

今は、市場に出ている音楽や表現やアートが、すべてエンターテイメント化しすぎてしまって、何も考えなくても瞬時にわかるものじゃないと受け入れられなくなっている。わかりやすいもの/簡単なもの/すぐに覚えられるもの/すぐに歌えるもの/すぐに踊れるもの。そこに思考を必要とさせない。ちょっとでも思考というクッションを置こうものなら、これはもうわかりにくい/マニアックだ/面倒クサイで跳ねのけられる。もはやチャート上では、バカがわかるものしか求められない。

かなり過激な表現をしていますね。
でも、事実、業界的に2016年まではこんな感じでした。少なくとも僕にはそう感じられました。
2017年はそれのぶり返しで、まだ状況はましになってるかと思います。


そこまで言うSUGIZOさんが新しいアルバムを出します。
『音』は自分の醜悪な部分を1回出さないと綺麗なものが作れないと言って作った作品なので、ニューアルバムは『音』のように難解なものではないのかもしれません。
どんなアルバムにせよ、天才で変態なSUGIZOさんが創り上げるものなので、間違いなく素晴らしいものになるでしょう。


ではまた!