数が多くなってきたので記事のまとめページを作りました。
#岡田斗司夫映画ゼミ ジュラシックパーク編 まとめページ


引き続き記憶とノートとGoogle、Wikipediaを頼りに書いてるので、言った内容と違ってるかもです。
あしからず。



初めスピルバーグはほとんどをロボットと着ぐるみで撮るつもりで、CGをほとんど使わないつもりだったんだ。
映った瞬間にCGと分かってしまうから。
ターミネーター見て、あれは出来がいいと思うけど、あれは化け物だからであって、生き物でやるのは無理があると。

でも、デニス・ミューレンのチームがもっとCGで恐竜作りたいと思ってたんだ。
で、こっそり夜中に禁じられている残業をしてまで、CGでティラノサウルスを作ってたんだ。
なんでかって言うと、チームの中心になりたいからね。
ハリウッドはスタッフ間の競争も激しいんだ。

このままではフィル・ティペットが美味しいところを全部持って行ってしまう。
ジュラシック・パークは アカデミー賞特殊技術賞を間違いなく取る。
それまでにフィル・ティペット何回も取ってるし、
俺達CGチームは5年後にアカデミー賞取れるけども、5年間待たなければいけない。 
それで必死になって作ってたんだ。

そしてある日、スピルバーグに歩くティラノサウルスのCGを見せたら、驚いてコンテその場で書き直したんだ。
それで、それを朝見せられて、その日の昼にはフィル・ティペット呼んで解雇したんだ。
仕事もないのにただ給料出しても、そいつのためにならない。
別の活躍の場があるはずで、そこに行くチャンスを奪うことになるからね。

俺、その時にちょうどアメリカに仕事で行ってて、 そんな事情も知らずに「フィル・ティペットに会わせてやる」って言われて会ったんだ。
そして俺と紹介してくれたやつと、フィル・ティペットの3人で会食したんだ。

その時のフィル・ティペットは死にそうな顔をしてて、なんと解雇された直後だったんだ(笑)
そしてフィル・ティペットはこんな名台詞を残す。
「俺達人形アニメーターはもう絶滅だ」
初めて会った日本人の俺に愚痴ってたよ(笑)

色んなところでその台詞を言ってたらしく、それをスピルバーグは聞いてて、グラント博士の台詞に使ったんだ。
蘇った恐竜を見て「俺達古生物学者はもう絶滅だな。」というシーンで(笑)

解雇されたんだけど、フィル・ティペットは1ヶ月後ぐらいにスピルバーグのところに面接に行って、プレゼンしたんだ。
「CG作る人は動物の演技をさせることができない。
パターン的なふうにしか動かせないんじゃないか。
人形アニメやってた俺が演技を付ける」と。

ちょうどスピルバーグはその問題に直面してて、恐竜の動きが何か同じ感じがすると。

そしてフィル・ティペットはミニチュアの恐竜の人形にセンサーを付けて、人形を動かしたらCGの動きのデータとしてパソコンに送信されるシステムを作ったんだ。
リアルの人形を動かすと、パソコンの中のCGの恐竜が同期して動くシステム。

10:12付近からその説明シーンです。

今これが世界中で使われてるんだ。
例えば、テッドもそうで、セス・マクファーレン監督の体にセンサーを付けて、CGを動かしてるんだ。

こうやってフィル・ティペットはジュラシック・パークの現場に返り咲いたんだ。






まだまだ続きます。



親日尾