その話がめっちゃ面白かったので、ご紹介。
(ブレストシーブのサイトに刀のお話も載っているので、そちらもどうぞ)
2016/4/2 薬師寺にて大倶利伽羅広光の1日限定公開時のお話です。
前回の記事はこちら 名刀 大倶利伽羅広光を所有しているブレストシーブの澤口さんがすごい
ちらいむさんという方がツイッターでその内容をアップしていたので、
割愛されたお話等を補足しながらまとめます。
大倶利伽羅の主、ブレストシーブ代表理事長澤口希能先生のお話。 刀を振るといい音がする(実際振って音を鳴らす)刃筋といって、角度が一致しないといい音がしない。日本刀で斬ると剃刀で斬るようなもので治りがいい。日本刀の折れず曲がらずよく切れるなんて嘘っぱちじゃねえの?から始まった研究。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「しかし、西洋の剣っていうのは、切るんじゃなくて鎧を叩くので、暑い地域、季節だと傷が膿んでしまう。
膿んでるところに蝿がぷ~んと来て卵を産む。そしたらウジがわくんだけど。
で、ウジには実は傷を治す成分が2つあって、それで妊娠線やニキビなんかも治る。」
そんな薬も開発してるんですって!すごい!
研究なのでコレクターとは集め方が全然違う。研究者として研究のために集めているので11000振という(自主規制)な数になった。今日こういうボランティアがあってもいいのかな?という気がして始めた。折角刀集めたんだからということで無償で貸し出していたところソーシャルゲームが出てきた。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「特許料だとかの収入もあるし、会社も百何十社あって、その利益を発展途上国に寄付してたけど、
お金を与えるだけじゃだめで。井戸を掘ってあげちゃあダメなんですよ。井戸の掘り方を教えなきゃ」
これには激しく同意ですね!
「刀を集めても、研究だけしてたら我社の利益にしかならない。せっかくなら、日本文化に接してもらうために、無償で貸し出してる。それはこの刀剣乱舞ブーム前からやってること。」
しかも人件費や運送費で持ち出し500万。。。
本当ありがとうございますです。
キャラクターも見せてもらった。 何故加州清光がこんなに人気あるんだ?と思った。 加州清光は100万虎徹は3000万4000万。 短い加州清光なら30万することはきっとない。少しお金貯めたら買える金額。 銘はなくなっているだろうが、加州清光らしい鍛え肌というものがある。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「加州清光はもらっても要らない刀で、虎徹とはレベルが違うんですよ。」
これなら、頑張れば買える金額ですね。
「是非刀を買って頂きたい」とのこと。
「刀を持つと楽しいぜ、こっちの世界に来いよ。もう壁の目の前まで来てるんだから」ってことですね、これは。
大倶利伽羅廣光は1m近い刀だった。 昔は名乗りを上げてから一騎打ち、相手の馬めがけていくのだから長くないと届かない。 戦国時代になると我こそはとか言っているうちにやられる。長い刀必要なくなる。 (太刀とと刀の違い) 太刀は吊るす。こんな風にぶらぶらしている。 抜く時どうするか。続
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
1.紐を後ろに下げる 2.抜くために拵を外に向ける 3.腰を回して 4.円を描くように抜く 1.2.3.4ステップで抜く、こんな事してると斬られる。 刀をワンストロークで抜いて斬れるようにしたのが居合(名乗りを上げる一騎打ちから集団戦に変わってきた)
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
(ワンストロークで敵を斬れるよう)刀を短くするのに鋒は大事なので刀は根元(茎)から切る。古い時代の刀はそんなわけで銘がなくなっている場合が多い。大倶利伽羅もその一つ。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「一騎打ちから、弓、鉄砲を使った攻撃に時代が変わり、長い刀が必要なくなった。
腕の長さより長いものはワンストロークで敵を切れない。背の低い(腕の短い)侍は自分の腕の長さに合った長さの刀を持っていた。」
切腹に使われたり手入れの時に怪我をしたりと徳川家に祟りをなすと言われたのが村正。なんでそう言われるようになったのかというと斬れるから。髭を剃ってみたけれど素晴らしい斬れ味。(ボランティアとして)刀をお見せするようにしていけば刀を入口に他の日本文化にも興味持っていただけるかな、と。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「村正は斬れるんです。斬れない刀を持ちませんから、高名な武士は。」
村正はよく斬れるものが多く、大名クラスの武士に普及してたから、確率的に村正で事故ることが多かったんでしょうね。
何故写真撮影禁止したのか?写真が流れると本物を見ずに満足してしまう人が出る。本物を見てもらいたいと思ったので写真を禁止した。意地悪と言われても構いません。一銭も入って来ない。寧ろ500万くらい持ち出し。発信力自体はネットの方があるかもしれないけれど本物の魅力はネットに勝ると思う。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「刀の展示に協力しても、一銭も入って来ないんですよ?でも、欲しいと思わない。
毎年宝くじが当たっているようなものだから。泥だらけ油だらけで研究してて。
便所掃除なんか得意です。
料理なんかも得意で、できない料理はない。カレーなんて食べたら5分ぐらいで、どのスパイスがどういう比率で入っているか分かるんです。」だそうです。
カレーのスパイスで比率って単語を出すあたりが理系ですね。
しかも、分析にかかる時間を言える。これこそ理系の鑑ですわ!
面白い!
まだまだ続きます。
続きはこちら
じゃあまた!
親日尾