その話がめっちゃ面白かったので、ご紹介のその2です。
その1はこちら
(ブレストシーブのサイトに刀のお話も載っているので、そちらもどうぞ)
2016/4/2 薬師寺にて大倶利伽羅広光の1日限定公開時のお話です。
ちらいむさんという方がツイッターでその内容をアップしていたので、
割愛されたお話等を補足しながらまとめます。
直刀と日本刀の話。もしこれが真っ直ぐだったら叩くだけの棒になる。日本刀のようにカーブしていることで引き斬ることが出来るようになった。振ると音が出るのもそれ。叩き斬るのではなく引いて斬る、そんな戦い方も開発した。鎬をぶつけて削るほどの熱い戦い=鎬を削る。鎬があるが故にスッと抜ける。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「聖徳太子の絵には直刀が描かれている。直刀は叩いた分しか斬り込めない。
刀は刃がハマグリ貝のように微妙に曲がっていて、V字型ではない。ハマグリ刃で鎬が高いと薄くできる。薄くできるから、斬った時に抜ける。しかも軽いから片手でブン回せる。
ちなみにシリアの刀もカーブしてるけど、あれはカーブしてるだけ。
巻藁の下を斬って、上に上がった巻藁をもう一回、刀をクルッと回して斬ることもできる。
医学講演会のかくし芸みたいなところでやったんです。ちょっと練習して。
5本並べて、1本成功すればいいと思ってたら、全部成功しちゃって、拍手喝采でした。」
これ、澤口さんの自慢じゃなくて、ただ面白い事実を言っているだけですよ?
理系ならではですね、こういうのも。
私は仮眠室で100日間、200本の人を斬った刀と寝てみたけれどバケモノは出なかった。刀というものは戦では恨みっこなし。四つ胴落とし(重ねた死体まとめて4体斬った)刀ゆうべホテルで抱いて寝ましたがこれも出ませんでした。刀でお化けが出たというのは悪い夢でも見たんじゃないかと思います。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「土壇っていうのがあって。土壇場の語源ですけど。
土を盛ったところに人を乗せて処刑するんです。
その土壇の上に人を4人重ねて斬った。
そしたら、4人斬った上に盛り土にまで刀がめり込んだ。
それが四つ胴落としです。」
大倶利伽羅廣光は先生にとってどんな刀?二か月ご飯食べる時ずっとそばにいた。先が欠けている?との話はめくれていただけ、直した。無垢鍛えの本当に欠点のない刀。普通刀は最中みたいに二重構造になっている。大倶利伽羅はあんこと皮を一緒に混ぜてぎゅーっとかためてあるようなもの。全体的に強い。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「ガラスケースで展示した時に、おそらくコツンとぶつけたんでしょう。
アクリルケースだったら、めくれることもなかったでしょうけど。」
幅広貞宗はきちんと手続きをしてうちの執務室においてあります。ビルごとセキュリティーの中にある。ここは入ると出てこれないようにしてある。捕まえられるように。ビルの設計も自分達でやります。(貴重な刀剣を)次の世代にちゃんと伝えていく義務があるのでそれを一つのボランティアにしている。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「ビルの設計もやります。建築も嫌いじゃないですから。
それにエレクトロニクスもやるんです。セキュリティについても自社で開発しちゃう。」
ここまでいくとぶっ飛んでますよね。最高に面白い!
薬の会社で、鉄を研究してます。水分を吸わないようにする薬剤を開発します。
錆びにくくする油を開発します。
ここまでは分かりますよ。ええ。化学ですから。富士フィルムが化粧品開発したみたいに。
でも、建築・エレクトロニクスまで行くと、もうマルチに活躍もいいところですね。
やはり天才は違うね。
ブレストシーブの澤口様講演続き:(大倶利伽羅の気に入りっぷりについて)抱いて寝てもいい。寝てました。本当は見せたくなかった。うちの(個人名)が毎日ケースを磨いているが凄い唾ついてる。あれケースなかったら錆びます。瞬きすると目やにが飛ぶ。(刀剣を)移動させると何か起こる。運搬も嫌。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
(ずっと展示をしておくことにしても)刀を置く布に特殊加工を施して布が水を吸わないようにしているから置いておける。でなければ布に触れているところから錆びる。(置いたままにするのでなければ手入れが必要だが)毎日手入れするために出したりしまってしている間にコツンとぶつける。人間だから。
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
(先に挙げた https://t.co/bg8KGs4xBT )4ツ胴落とし、7年手入れしていないけれど錆びていないのはうちで研究開発した油を使っているから。(参考:刀剣の状態や時間の有無など個々人の判断に基づきますが、月に1〜2回手入れをするのが望ましいと聞いたことがあります)
— ちらいむ (@chilime) 2016年4月2日
「100振も手入れしてると、腕が疲れてきて、手を切っちゃうんです。でも気付かない。
そしてどばどばと血が出る。私も2、3回切ったことがあって、自分で縫って血止めしましたよ。
でも、次の日ニューヨークで、飛行機乗るもんだから、気圧の変化で傷がね。
ニューヨーク着いてからも、そっからヘリで移動だからまた大変で(笑)
(開発した油があると、手入れが少なくなって、怪我も減っていいよってこと。)
別にお金が欲しくてやってるわけじゃなくて。(金なら)いくらでも。。。
皆さんが使ってる美容液のお風呂入れるくらいにはね。
でも、不必要なものにお金は使わない。普段は白衣とか、作業着ですから。
今はこんな服来てますけど。まあ、大臣とか大使館員とか、外国の大臣とかに会う時は、良い服着ないといけないので、こんなのも持ってますが。
飲みにも行かないし、タバコも吸わない。おねえちゃんのいるような飲み屋にも行かない。
睡眠時間が30年間で平均2.5時間ですから。今は刀より睡眠時間が欲しいですね。
そろそろきつくなってきてるんで。
今日は朝5時まで副社長と書類作って、1時間だけ寝てここ来てますから。
エレベーターが上がるまでの間に寝たこともあります。」
えーっと何度も言いますが、これは自慢ではなく、事実を述べただけですからね(笑)
やっぱり、まだまだ世の中には、僕の知らないめちゃくちゃ面白い人がいるんですね。
まだ続きますよ!
続きはこちら
じゃあまた!
親日尾