切腹特区 1話はこちら
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保険会社を名乗る2人が家の中に入る。
ツーブロックの男がヒカリの父親の耳元でずっと話をしている。ツーブロックの男は大きな声を出し、ヒカリの父親も大きな声で会話をしている。その間に茶髪の男が家の中を物色していると、「冷た!」と声を出した。廊下に水溜りがあり茶髪の男は踏んでしまったのだった。「なんでこんなところに水溜りがあるんだよ、ったく」と文句を言いながら物色を続けた。探しても探しても金目のものは出てこず茶髪の男はイライラし始める。茶髪の男がお菓子の缶の蓋を開けるといくつかの手紙が入っていた。素早くひとつひとつ手にして確認したが手紙以外には何もなかった。イライラが募っていた茶髪の男は手紙を地面に叩きつけた。
ヒカリの父親はその姿が視界に入ると、急に怒鳴りだして暴れた。「&%@*!%&€℃!」滑舌の悪さと興奮で何を言っているかは分からないが、その怒りは2人に伝わった。止めようとするツーブロックの男の顔をヒカリの父親が殴打したところ、思いのほか父親の力が強くツーブロックの男が反射で殴り返してしまった。
あっけない最期だった。その場で倒れたヒカリの父親は動こうともしない。
「何してんだよ」「うるせえ」スーツの2人は車に乗り込みヒカリの家から去って行った。車の中で必死に冷静さを取り戻そうとする2人。ふと「何か臭くねえか?」と茶髪の男が呟いた。
切腹特区 20話
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